神戸市では,経営者や企業家の方々にお集まりいただき,新たな刺激とイノベーションの契機としていただくことを目的に平成27年から神戸創生会議を開催しています。
今年度は,「神戸の『食』ビジネスをアップデートする」をテーマに,「KOBE『食』創生会議」と題して開催します。
日本国内のみならず世界において評価を得ている神戸ビーフや灘の酒など,受け継がれてきた技術に裏打ちされる良質な食の存在に加えて,貿易港の歴史を背景に,早くから取り入れてきた外国文化の影響は食においても例外ではなく,洋食,コーヒー,洋菓子など「ハイカラでおいしいもの」が神戸から日本中に広がっていったことで,現在も多様な食文化が息づいています。また,海と山に囲まれ,生産地と消費地の近接によって良質な食材が確保できる恵まれた都市という環境も,神戸の特筆すべき特長といえます。
神戸市では,食を軸とした新たな都市戦略として,「EATLOCAL(神戸産を食べよう)」をスローガンに,情報発信やファーマーズマーケットの開催,神戸の食の海外展開などを通じて,世界に誇る食文化の都「食都神戸」の構築に向けた取り組みを進めてきました。
一方,神戸の魅力やブランドにさらに磨きをかけ,進化させていくためには,経営者や企業家の皆様による新たな事業展開が大きな原動力となります。
今後,ラグビーワールドカップの神戸開催やオリンピックの日本開催を契機に,神戸を訪問するインバウンド観光客の増加が予想され,観光コンテンツのひとつとして食の存在は大きくなっていくと感じています。
こうした環境を迎えるなか,今回の創生会議では,食ビジネスに携わる方々の新たなつながりを作りだし,そのつながりから生まれる新たな付加価値によって,「選ばれる店が多い都市=神戸」を創造し,食のアップデートを通じて,人が集まるまちを実現することを目指します。
会議にご参加いただくみなさまにとって,今回得られるアイデアや人とのつながりが新たな事業展開につながり,それによって神戸経済の活性化に貢献していただけることを期待します。